東京のカタスミで、

山城ショウゴ

厄年。

厄年。

 

今年も、もう約4ヶ月が経過して、一年の三分の一が終わってしまった。

「厄年なんて関係ね〜からー♪」と、普段は強がっているけれども、実は結構警戒していたりする。

 

 

とりあえずこの4ヶ月。

 

これといって特には目立った災難もなく、平和に過ごさせていただいた。

神様ありがとう。

 

だがしかし、油断はできない。

なぜなら、災難は自分に降りかかるモノとは、限らないからだ。大事な人の災難は自分にとっての不幸でもあると思うので、「最近どうなん?」みたいな連絡をこの一年はかかせない。どうか、うざがらないでほしいと思う。

 

 

こないだ、久しぶりの友達に電話をしてみた。

小学生の頃からの友達。

 

 

その頃は毎日のように銭湯に通い、同じえろ本から、インスピレーションを共有した。

一年ぶりの電話で、お互いに、近況報告をし合った。

そしてなぜか、二人で温泉旅行に行くことになった。

 

 

 

男二人で温泉旅行だ。

これはもしかしたら、災難のはじまりなのかもしれない。

 

昔は一緒に銭湯に通っていたけれども、今ではフラっと温泉に行くまでに、僕たちは成長してしまった。

 

立派に社会人をやっているそいつは、僕の旅費を援助してくれる。

 

いや、成長しているのは友達だけだった。なんてことだ。

 

 

僕は、友達の安否を確認するとみせかけて、そいつからお金を恵んで貰うという最低な人間だったのだ。ちゃんとお返ししなければ。

 

 

もしも、お風呂上りに卓球をすることになったとしたら。

 

僕は、高校時代の青春を「硬式テニス」に全て捧げた。その為、卓球も割と達者である。

だがしかしここは、援助されている身。

ギリギリまで良い試合を展開させて、ちゃんと最後は負けてあげよう。

 

 

それに、もちろん、宿までの車の運転は僕が担当する。

免許を取得してから約1年半。車には一度しか乗っていないが、どうか僕にそのお気に入りのマイカーと、

 

命を預けてほしい。

 

 

厄年はまだまだ、終わらない。